こんにちは。スタッフの酒井です。
先日、あべのハルカス美術館で開催されている「ジャン=ミシェル・フォロン展」に行ってきました。
https://www.aham.jp/exhibition/future/folon/
彼の絵を一言で表すと、「ふわっとした柔らかい線と、絶妙にかわいいフォルム」。
目にした瞬間に心がゆるむような、不思議な優しさとユーモアに満ちた世界が広がっていました。

■ 白黒の時代:人生前半の遊び心
展示はフォロンの初期作品から始まります。
この頃の彼は主に白黒で描いており、シンプルながらも遊び心にあふれた作品が多く見られました。
線の表情だけで笑いを誘ったり、日常の中のちょっとした不思議を描いたり——
控えめながらも確かな個性を感じさせる作品群に、じわじわと惹き込まれていきます。



■ パステルの時代:色彩が語る後半の世界
後半に進むにつれて、フォロンの絵にはやさしいカラーが加わります。
色がつくことで、絵の温度や奥行きがぐっと増していきます。
この時期には、やや商業的な要素を感じる作品や、政治的なメッセージを含んだ絵も見られました。
それでも根底に流れる「やさしさ」や「ユーモア」は変わらず、フォロンらしさがしっかりと残っています。


■ じっくり、たっぷり、満喫
今回は全作品をじっくり鑑賞してきました。
静かな空間で一枚一枚と向き合っていると、絵の中の世界に自分がふっと入り込んでいくような感覚になります。
やさしい線と色に包まれて、心がほぐれていくような素敵な時間でした。

■ 展望台からの絶景にも感動
展示を見終わったあと、せっかくなのであべのハルカスの展望台にも登ってみました。
大人料金は2,000円と、ちょっとためらう金額ではありましたが……思い切ってチケット売り場へ。
結果は大正解!

想像をはるかに超える圧巻のパノラマビューに、思わず息をのみました。
大阪の街がまるでジオラマのように広がり、電車や車がものすごく小さくて超精巧なミニチュアの世界でした。
昼ごろに展望台に上がったのですが、夜景もきっとすごいに違いありません。
■ 最後に
ジャン=ミシェル・フォロンのやさしい世界と、あべのハルカスからの壮大な景色。
どちらも心に残る、素晴らしい一日になりました。
まだ行かれていない方は、展覧会とセットで展望台にもぜひ足を運んでみてください。
アートと風景、両方からインスピレーションをもらえる、贅沢な体験になると思いますよ。

酒井敬洋

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