単純に生きられたらと、人はだれしも思うこと。
持ち物を減らして、テレビを消して、いろんなものを削っていったら
とても楽に生きられるんじゃないかと思ったりしませんか。
でも「シンプル」という言葉はなんか違う。
真っ白な平面で区切られたモダニズムよりも、もっと人にとって大事ななにかなんです。
たとえば僕の趣味はアナログレコード集めなのですが、音楽を聴くのにとても手間がかかります。
真空管が温まるまで待たなくてはならないし、曲を途中で飛ばして次の曲なんてできません。
それでもちゃんと「音」がそこにあることが実感できる。
「便利」でなく「充実」。
5年10年たてば終わってしまうようなデザインよりも、100年たっても「いいなあ」と思える暮らし方がいいです。
家の形を考えるとき、素直な造形にしたいといつも願っています。
シンプルという言葉とちょっと違う、そう、懐かしいカタチ。
僕はそこに美があると思います。
美しいものに囲まれたなら、それは理想の居場所なんじゃないか。
足るを知り歳月の重みに流されない、そんな強さに安心するのでしょう。
実際には難しいかもしれないけれど、
家づくりがあなたの生き方そのままになるのなら、
素敵な家を建ててください。
2024年もダイシンビルドをよろしくお願いします。