佐藤の日記帳

皆様、良いお年を

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

このところ、大阪では新建新聞社の雑誌「だん」の取材、東京ではエコハウス大賞の授賞式(リノベーション部門・優秀賞をいただきました。ありがとうございます!)、そして京都では同じ住宅にて韓国MBCテレビの取材を受けるなど、ありがたい出来事が続いていました。

一生のうちに、これほどおめでたいことが重なることは、そう何度もあることではないと思います。
これもひとえに、快くご理解・ご協力くださったオーナー様のおかげです。また、現場で力を尽くしてくださった職人の皆様、そして日々頑張ってくれている当社の若いスタッフたちにも、心より感謝しています。本当にありがとうございます。

A001 A002

韓国MBCの方々とお話しする中で印象的だったのは、韓国でも「古い住宅をどう残していくか」「その良さを保ちながら、いかに現代の住み心地に引き上げるか」という、いわゆるストック住宅への問題意識が高まっているというお話でした。一方で、「断熱・気密」という考え方はまだ一般的ではないそうです。

「暖房はどうしているのですか?」と伺うと、即答で「床暖房です」とのこと。
さすがオンドルの国だな、と感じました。

そんなこんなで慌ただしく過ごしているうちに、気がつけば12月も後半。まもなく年が明けようとしています。

本年中は大変お世話になりました。
来年もどうか、ダイシンビルドをよろしくお願いいたします。

佐藤

シンプルな家ができるまでの、遠まわりな話

The Long Way to a Simple House

お久しぶりです、佐藤です。
しばらくブログが空いてしまいましたが、また少しずつ書いていこうと思います。今日は、家のかたちについて、少し考えてみたことをお伝えしたいと思います。

長くものをつくっていると、形がだんだん単純になっていくことに気づきます。
最初は、そうじゃなかった。高さを変えたり、部品をつけたり、囲ってみたり、飛び出させてみたり。にぎやかに、あれこれ手を加えては「これでいいのか?」と自分に問いかけていました。

それでも、そういう時期につくった建築には、ある種の勢いがありました。
理屈よりも、楽しさが前に出ていた気がします。もちろん、理屈がなかったわけではありません。でも、当時はそれを超える何かがあった。今思えば、あれはあれで、必要な遠まわりだったのだと思います。

年齢を重ねていくうちに、自分の中に何かしらの「かたちの感覚」ができてきます。
それはルールのようでいて、そうではない。守らなければいけないものではないけれど、自然と従ってしまうような感覚です。

たとえば、「なるべく少ない線で表現できるほうがいい」と思うようになりました。
限られた線で表現できることが増えてきて、そこに自由を感じるようになります。
誰かに「いやいや、まだ無駄が多いよ」と言われれば、それはそれで仕方ないのですが、それでもシンプルな方向へと向かう傾向は、なんとなく実感としてあります。

もちろん、単純なものが良くて、複雑なものが悪いというわけではありません。
それぞれに良さがあって、その時々にしか出せないかたちというのが、確かにあるように思います。

だから、いま大事にしているのは、「正直であること」です。
派手さを追わなくなった今でも、何か新しいことをやりたいと思う気持ちはあります。
でも、それはもう、昔のようなやり方ではなく、もっと静かな方法でできる気がします。

シンプルな家をつくるのには、案外時間がかかるものなのかもしれません。
いろんな道を通って、ようやく戻ってくる場所。そんな感じがしています。
佐藤隆幸

20250504スケッチ

 

Bon appétit ! (ボナペティ!)

はじめてスタッフブログに登場します、設計の佐藤隆幸です。
よろしくお願いします。
今日は初めてなので、くらしとデザインのはなしをします。

なにごともできるだけ単純なほうがいいと言われます。なぜでしょうか。
「すっきり」が「気持ちいい」ということの現れだからです。
線を消し、下り壁を消し、エアコンを隠し、空間を単純にしつらえる。
家づくりはそのまま暮らしづくりにつながります。
わたしたちの仕事は家をつくることですが、
じつは、みなさんの大切な暮らしを作っていることなんですよね。
だからできるだけ気持ちよく暮らしていただきたい。

私の大好きな建築家の中村好文さんは
「人の暮らしを邪魔しないためのデザイン」だと仰っていました。
ならばデザインとは「引き算」であるべきなのではないかと考えるのです。

「引き算」のデザイン。それが生活を彩のあるものに変えていきます。
住宅建築は人が住んではじめて完成するものです。
できあがった家は物足りなく思えるかもしれません。
さあ、これからはお住まいになる方の出番です。
お気に入りの食器をならべたり素敵な絵を飾ってください。
そして気持ちよく暮らしてください。

IMG_3401

Bon appétit ! (ボナペティ!)