こんにちは、スタッフの森岡です。
遅くなりましたが、今年も皆様どうぞよろしくお願いいたします。
さて、京都のリノベーションが完成しました!
今回は、京都の築55年の古家の改修工事です。
「まちの匠ぷらす」という京都市の補助金を取得することも今回のミッションでした!
◆改修前

↑ 家の3方が建物に近接しているなんとも京都らしい(汗)条件下。
室外機がえらいところに付いていたり、ガス管がすごいルートで通っていたり。
やりごたえがありそうです。。!

↑ まずは、現地調査。裏側も周りの家の屋根がひしめき合っている感じ。
箱樋をどのように納めるか板金屋さんとも早い段階で打ち合わせ。
◆耐震改修
まずは、インスペクションを行ったのち、ホームズ君による耐震診断と補強計画を行いました。

↑ 解体後改めて現地の採寸も行い、実施図の作成をします。

↑ 水回りは特に腐食が激しい箇所です。
入れ替えたほうがよい柱や、梁補強をしたほうが良い箇所も現地で確認です。

↑ 大工工事中盤のようす。
評点は0.3→1.2へ引き上げる計画とし、面材による補強、金物の設置、耐力壁を新規で設ける箇所に基礎の新設を行いました。


↑ 屋根も瓦からガルバリウム鋼板へ葺き替え軽量化を図ります。解体中のようす。

↑ 葺き替え後。綺麗になりました!
◆断熱改修

↑ 床は基本床断熱とし、壁はネオマフォーム50㎜、床下は防湿対策としてテクノガードを施工しています。

↑ 天井吹き込み断熱、300㎜のフカフカのグラスウールを敷き詰めます。
夏場、現調に訪れたときは2階はかなり暑かったので今年の夏が楽しみです!
◆改修後
改修後の中で私の見どころを紹介します!
・外観

↑ 京町家の「通り庇」という要素を受け継ぎつつアルミの庇を設け、上部は焼杉、下は塗装で仕上げました。
お隣の町家と足並みを合わせるように「格子」と「すだれ」も取り入れました。
・キッチン

↑ 改修前。

↑ 改修後
通り土間のように1段下がったタイル床のキッチンです。
永大産業さんのオールステンレスキッチンがLDKの顔になっています。
洗面へと続くタイルも見どころポイントです。(特に枠周り!)

キッチンも水回りもそうですが、基本的に設備の位置は大きくは変えていません。
・主寝室

↑ 改修前。船底天井と床の間が印象的な明るい部屋でした。

↑ 改修後。船底天井は天井断熱を優先して諦めた代わりに床柱はうまく再利用しました。
朝日が気持ちいいセカンドリビングのような主寝室です。


畳小上がりのベッド空間と名栗の床材、たっぷりの収納で全体的にゆったりと計画されています。
朝気持ちよく起きて1日を始められ、夜はゆっくり体を休められる特別な居場所になっているなあと感じます。
・居間からお庭

↑ 改修前。薄暗くじめっとした小さな外部空間がもともと奥にありました。

↑ 改修後。増築されていた小さな居室は減築して坪庭を設えました。
風通りもよくなり、庭の明るさがとても強く室内に入ってきます。
庭にはもみじと、足元には白川砂と呼ばれる近くで取れる材料を使い、ささやかに京都という場所性を表現しました。
改修工事のポイントはいかに既存住宅を読み取ること!にあると今回の工事を通じて感じました。
なるべく既存の建物の良いところは活かし、悪いところを治してあげるという考え方です。
例えばもとの構造をいかしたプランニングにすることで、建物も安定しますしコストもカットできます。
何事もバランスが大事だなあ~と身をもって感じました。
お施主さま、また今回も職人さんのみなさん ありがとうございました!
永く愛してもらえるお家になりますように。
森岡日菜子
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