森岡日菜子

京町家 完成にむけて

こんにちは、スタッフの森岡です。

夏から始まった京町家の改修工事がついに完工しました。先日は施主さんのご厚意で完成見学会を行わせて頂きました。

雨の寒い日でしたが、室内の暖かさを体感してもらえたのではないかと思っています。

町家の改修に大きく携わったのは実は初めてで、たいへん多くのことを学ばせてもらいました。

新築は大まかな道筋が予想できるのに対して、改修は読めない部分がたくさんあり、手がかかります。手がかかる分やはり現場に対しても思い入れが大きいのは間違いありません。

なので、仕上げも自分でできるところは手伝うことにしました。

いつもとは少し違ったポジションで物件を見れて、苦労した面もありますが、改めて家づくりって楽しいなと思えました。

交野の家 キャンパス

こんにちは、スタッフの森岡です。

交野の家は大工工事が完了、内装工事もラストスパートを迎えております。

さて、交野の家はダイニングにアクセントになる壁があります。こちらは杉の羽目板を使っていて、奥さんが将来たくさん植物を飾るようなのですが、植物が散りばめられる様子をイメージすると大きなキャンパスのように思えます。

小さい頃、柱に家族の身長を記したことがある方は多いのではないでしょうか。

普通の壁にはそういうことってしないけど、木はそういう行為を許してくれるというか、手を入れることを喜んでくれている気が私はしています。

傷ができてもペーパーをあてたり熱を与えることで治せますし、本当に優秀な素材だなと最近改めて思います。

まだまだ先ですが、今から将来の点検が楽しみだなあと思っています。

四條畷の家 棟上げ

こんにちは、スタッフの森岡です。

四條畷の家は先日無事上棟を終え、ご家族の皆さんと上棟式を執り行いました。

御幣にはご主人さんの達筆な文字で名前が入り、しっかりと棟に取り付けさせて頂きました。

ご家族に末長く過ごしてもらえるようにと槌打ちの儀も行いました。

今回の家はバリアフリーの仕様としていて、広々とした一階と少しこもり感のある二階のメリハリが楽しみのひとつです。

現場は付加断熱が入り、防水紙が貼られました。この時、家の外観は黄色(断熱材)から青(防水紙)へ衣装チェンジしますが、断熱材は雨に濡れたら良くないので、早着替えすることが重要。だから黄色衣装が見れたらラッキーなのです。

先日の中間検査も無事クリアして、順調に工事が進んでいます。

交野の家 さまざまなマド

こんにちは、スタッフの森岡です。

交野の家は大工工事が進んでいます。

さて、この家の特徴はさまざまな「マド」にあると思っています。

もちろん、南側にある大きなマドからはおひさまの日がたくさん入るのですが、景色の切り取られかたはリビングからの表情と2階からの表情、また寝室からの表情で異なります。

先日はお施主さんとどこからの見え方が好きかお話しをしました。

こんなお話ができるのは何とも嬉しいことですね。

あとは、室内にも素敵な「マド」があって、こちらはまだお楽しみの状態。

これはお施主さんの希望なのですが、この家の見どころの一つになることは間違いなしです。

(今は棟梁のメガネケース置きとしてフィットしております。笑)

また、マドを綺麗にみせるためにはマド周りもとても重要で。

監督と大工さんと相談しながら今回も図面を描きました。

完成が待ち遠しいですね!無事完工に向けて頑張りましょう。

京都の町家 左官工事

こんにちは、スタッフの森岡です。

京都の町屋工事では2月の引き渡しに向けて工事が着々と進んでおります。

今日は左官工事について。

お家の顔になる正面は漆喰で仕上げます。

そもそも漆喰とは、古くからお城や寺社、民家、蔵などで用いられてきた建築素材で、防水性があり、

また不燃素材であることも特徴です。

漆喰にも様々な種類がありますが、今回は京町家の外観の特徴である「白漆喰」を使います。

塗り方は「下塗り」→「中塗」→「上塗り:漆喰」とまるで女性のお化粧のように何層も重ねていきます。

サイディング張りとは違って手間がかかりますし、何より職人さんの技術が要されます。

また、天気や外気温によっても作業が左右されてしまいます。

だから少々お値段が張るのも納得。。

最後仕上がった姿はしっとりと艶やかで、上品。私はとっても好きなんです。

京都の街並みを受け継ぐためにも必要な素材ですね。

さて、こちらの京町家は今月末に見学会を行います。

皆様ぜひお越しください。ご予約はこちらからお願いいたします。

事務所の模様替えレポート

こんにちは、スタッフの森岡です。

昨年にお引越しをした新事務ですが、少しずつ手を加えていっております。

その様子を少しご紹介。

先日はドライエリアに5×緑のプランターを設置しました。

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ドライエリアというのは、地下室に開口部を設けるために建物の周辺の地面を掘って作ったスペースのことです!

なので、地下だけど時間によっては日も入るし、雨も入ってくる、不思議で魅力的な空間なんです。

いろんな樹種がミックスされたプランターを6つほどおいてみたのですが、目線の先に緑があると豊かな気持ちになります。

今は、冬なので比較的おとなしい植物たちですが、いずれ大きく育ってデスクの前が緑でもしゃもしゃすると面白いなと思います。

この商品は敷地的に大きくお庭が取りにくい時や、マンションなんかでもこのプランターなら扱いやすいので、おすすめです。

 

ライトアップしてもなお良し。

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さて、水やりに少し苦戦しているのですが、、、どのように水をやっているかはご想像にお任せします。笑

 

業者会を行いました!

こんにちは、スタッフの森岡です。

年の瀬になってきましたね。

先日は業者会を行いました。いつもお世話になっている業者さんに集まっていただき、

今期の会計報告と、現場でのマナーや安全管理の共有を行いました。

いくら良い設計ができても、それを施工してくれる職人さんがいないと家は建ちません。

そんな職人さんが精度高く、安全にまた気持ちよく仕事をしてもらうために、私たちが心がけることはたくさんあります。その思いを清水社長から皆さんに伝えていました。

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ダイシンビルドは良い職人さんに恵まれています。

多くの職人さんはお客さんと直接会う機会はほとんどないですが、大工さんの他にも多くの職人さんによって家は造られているということを、たくさんの人に知ってほしい!

だからこのブログなんかを通してみなさんにお伝えできたらなと思っていますし、職人不足の今、皆さんの仕事を広めることも工務店の仕事の一つなのではないかと私は思います。

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さて、その後の懇親会も盛り上がり楽しい時間となりました。

乾杯の挨拶を無茶振りされる監督。だけどしっかり盛り上げてくれました。

みなさん今年も大変お世話になりました。来年もどうぞ宜しくお願いいたします!

右京の家 上棟式

こんにちは、スタッフの森岡です。

先日は、右京の家の上棟式でした。

上棟式は上棟からおよそ1週間ほどを目処に執り行います。

最近は暗くなるのが早くなってきたので、紅白幕の後ろに照明をセッティング。330EFFA3-6D86-48F8-81BD-D0BFC608AA68

また、今回は大工と監督のはからいで「槌打ちの儀」も行いました。

密集した住宅地では少し気をつかってしまうので時と場合に合わせて行います。

槌打ちの儀とは「千歳棟(センザイトウ)、万歳棟(マンザイトウ)、永永棟(エイエイトウ)」と声を発し棟梁が棟木を打ち固める儀式です。

その意味とは、千年も万年も永遠にこの棟(家)が何事もなく丈夫で、家族が幸せに暮らせますようにという願いが込められています。

監督;「センザイトウ〜〜〜」

私たち;「オーーーーー」

大工さん;掛矢で棟木を打つ『カーン、カーン』

これがなかなかの迫力で私も少し感動してしまいました。

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お施主さんと、私たち、現場の人たちが一体となって無事に工事が終わりますようにと願いを込めて。

引き続きよろしくお願いします🤲

最近のこと

こんにちは、スタッフの森岡です。

コーキング練習風景。後輩たちと練習しました。

最近のお客さんで、「自身で庭に将来小屋を作りたい!」という方がいらっしゃって、負けてられない!と再び火がついています。

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普段現場に行って作業をする職人さんを見ていたり、話を伺うことはたくさんありますが、

やはり、「自分でする」こともとても大事だと最近常々感じています。

1/1でものを見ることで、そこには時間やお金、人が見えてきますし、

そういうものは図面を書くだけではわからないです。

 

なんて偉そうに言いながら、コーキングと塗装くらいしかまだ着手していません。。

来年はモルタルを練りたいと思っています!

河井寛次郎記念館 について

こんにちは、スタッフの森岡です。

先日「河井寛次郎記念館」に訪れました。私の好きな建物の一つです。5B12E853-D80E-4382-98BF-9F61E2B35C23

河井寛次郎は陶芸家で「民藝運動」の中心の人です。

民藝運動とは、無名の職人による手仕事によって生み出される日用品の中に美を見出す活動のことで、日本各地の焼き物や染色、漆器、木工など現代で工芸品と呼ばれるもののことを指しています。

私もこのような華美に飾らない、その地で採れた材料や色で生み出される素朴なところ、ひとが作る可愛らしさにグッとくるのです。

建物は河井寛次郎の住まい及び作業場を体験できる、また室内の家具や調度品も可愛らしいので機会があれば足を運んでもらえればなと思います。

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民藝品には綺麗に作られた既製品とは違って、どこかクスッとするような面があります。

それは「可愛い」のかあるいは「おもしろい」のかもしくは「不細工」なのか笑、

言語化するのは難しいですが、家づくりにも共通したことがあると思っていて、そういうものをいつか表現したいなと思っています。

(不細工な家は違いますが!)